昨日の陶芸家・加藤泰一さんの作品撮影ではツインチューブのストロボヘッドを使用しました。通常のストロボヘッドの発光管は上から3つめ写真のようにU字になってます。ツインチューブに興味を持ったのは広告写真家協会の高知県の同期のNさんと話していて「バルカーのバイチューブの光は違う」と聞いて、実際にバイチューブ(バルカーメイカーのツインチューブの名称)で撮った写真を見せてもらったからです。色んな違いはあるがU字のチューブより点光源になるのも違いのひとつだろうということでした。それ以来ずっと欲しかった機材となってました。東京に引っ越した後で縁があって非常に程度のいいものを手に入れることが出来た時は大変嬉しかったです。

<サンスターストロボ ツインチューブヘッド発光管>


<サンスターストロボ ツインチューブヘッドをリフレクターに付けた状態>


<通常のサンスターストロボヘッド>


<通常のサンスターストロボヘッドをリフレクターに付けた状態>

リフレクターに付けた写真で見ると発光部の面積が違うことが解ると思います。モデリングランプ(ライティングするときに光を見るためにランプ)をストロボ光の光質と同じものにするためにデイライトハロゲンタイプに変更してるので青いものになってます。

昨日の撮影ではツインチューブの片方のみを発光させることにしてライトの向きを考えました。その写真も加藤泰一さんの作品展のタイミングにあわせてお見せしたいと思います。以前に初めてツインチューブヘッドを使って撮った写真は下のものです。点光源がリフレクターの奥にあるため一灯で撮っているにもかかわらず白飛びした部分がありません。アートレというポリエステルフィルムで出来たトレーシングペーパーみたいなもの越しに光を当てています。このアートレの張る角度やライトを入れる方法が撮り手の個性となって写真に現れます。私の場合には理論で考えた後で経験にもとづいた感覚で決めることの多い部分です。


<陶芸家・加藤泰一さんの貫入が美しく入った青磁の皿/過去のDM撮影より>

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