埼玉県熊谷市にある妻沼聖天山の本殿である<歓喜院聖天堂>へ訪れた時、その美しさに魅了されました。
またこの建物が民衆の浄財により焼失後に再建されたものであることに驚きました。
国宝に指定されたのは平成24年ですが、一般の人の力で建てられたことは国の宝だと思います。
装飾建築の成熟期に、優秀な棟梁のもと東照宮の修復にも参加した職人たちによって優れた技術が注ぎ込まれています。
塗られてない小さな場所が一箇所あり、それは「完成時が最高で後は落ちていくので未完にしてある」とのこと。
平成15年から平成23年に13億5千万円かかった修復工事により創建当初の極彩色の彫刻が蘇ったそうです。
また昨年も数か所に修復工事が行われたことを現地ボランティアガイドさんの説明で知りました。
この地にこんなに素晴らしい日本建築があることはあまり知られていないので、
多くの人に訪れてもらいたいという気持ちを込め熊谷の風景として撮影しました。