約30年前に行ったチベット登山の写真を引っ張り出して見ています。
写真家は撮るだけではいけないと痛感しました。
作品は人に見てもらって初めて意味があるのだと。
私は撮ることにエネルギーを注いで自分の納得する写真が撮れたらそれで満足していた気がします。
写真を発表して人に見てもらってなんぼなので、撮る以上のエネルギーを使うべきだったと反省しました。
死ぬ前に自分の心の中にある表現したいものを全て出したいので。

カント峰遠征帰国後に自分の写真を60枚セレクトしてキャビネサイズプリントしたアルバム作りました。
お世話になった企業様に御礼の報告に行く時に見て頂くためでした。
今、その写真が必要になったのでスキャニングしています。
選ばなかった写真にも自分が好きなものがいっぱいあります。
この写真はじわーっと好きな一枚です。
ツォナは外国人には未開放地域で我々は特別パーミッションを取得して入っています。
ここに来た外国人は探検家や植物学者の4人くらいしかいないです。
我々の後にも誰にも許可が出ないので正式には入れない地域のままです。
そういう場所なので我々外国人が行くとそこに住む人達は物珍しいので見物に来るのです。
一種の娯楽になっているんじゃないかとも感じたりしました。
大体、一番に好奇心旺盛な子供達が来ます。
そして次に女性陣が見に来て、最後に大人の男性達が登場となります。

この写真は帰りなので「行きにみた外国人が戻ってきた」という感じで初回よりも間合いの詰め方は早いのです。
その間合いが写っているこの写真が私は好きです。

ちょっと独特の色は特殊なフィルムだったコダックKRの特徴がでています。