今年の3月中旬に日光へ撮影に行っていました。東照宮さんは国宝の陽明門と唐門と御本社が平成の大修理で囲いに覆われて、残念ながら撮影出来ませんでした。世界文化遺産として登録されている「日光の社寺」を表現を求めて、歩き廻りながらみつけたたのがこのカットです。徳川三代将軍「家光公」の廟所である日光山輪王寺大猷院です。数ヶ月後用の月刊誌の写真を撮りに来ていたのに前日に大雪が降り、それをアートディレクターさんに電話連絡したところ頭を抱えさせてしまいました。なので「大丈夫です。この後2日は晴天なので雪も溶けますし、雪の映らない写真でいいのが必ず撮りますから」とっわざと明るく言いました。雪が溶けるまで下見だけに動き周りシャッターが押せない時間が多くかったです。考える時間や待つ時間が多い撮影でした。日光東照宮美術館の展示を見ながら考えたりしていました。この写真は撮影候補に入ってなかった大猷院さんを参拝した後で、雪を画面から外して少し木々の緑を入れて新緑の季節らしくなるように撮影しました。地面に積もった雪がレフ板になって建物に光を当ててくれています。