冬山で辛い時は

写真は1996年冬の唐沢岳幕岩の大凹角ルートを登攀中の後輩。前日に2ピッチ張ったフィックスロープを登り返してしてるところです。一眼レフフイルムカメラ2台とF2.8の広角・標準・望遠ズームレンズを3本携行し、カメラをたすき掛けにしながら攀じってました。この日は18時に上に抜けられて完登するのですが、暗闇のなかヘッドランプで懸垂下降して、途中でビバーク(登山中の想定外緊急露営)するはめになりました。冬山でビバークすると寒くてウツラウツラとしか寝られません。そんな時は「降り止まない雪はない」「こんな辛い状況もずっとは続かない、いつか風呂にはいってほっこり出来る」と思って耐えるのです。